OLYMPUS OM-D E-M1 SHOOTING REPORT

OM-D待望の新モデルは、フォーサーズ規格とマイクロフォーサーズ規格を統合するフラッグシップモデルとなりました。PENシリーズによってオリンパスが切り拓いてきたミラーレスの世界は、多くのユーザを獲得すると共にその熟成を重ね、いよいよ「ミラーは不要」という決断をさせるに至ったわけです。光学ファインダーの持っていたアドバンテージを補って余りあるメリット、そしてプロフェッショナルの使用に耐えうる性能であるというメーカーの自信は、本機E-M1を「フラッグシップ」と称したことが何よりの証拠。このセンサーサイズでも仕事ができるクオリティになってきたのならば、マイクロフォーサーズというフォーマットの可能性は底知れぬものになるでしょう。フォーサーズ・マイクロフォーサーズ機をお持ちの方はもちろん、APS-C・フルサイズ機のお持ちの方にも、見逃せない一台の登場です。

( 写真:Z II & K / 文:FourtyEight )

E-M5と比べて一回り大きくなったボディはグリップの効果もあってホールド性が増し、操作性がぐんと良くなりました。一般男性の手にはこれでも十分にコンパクトなサイズですし、女性にとっても大きく重い印象はないでしょう。ブラックのみのボディとなりましたが、いわゆる「一眼レフ」という形状はフイルムカメラ時代のOMシリーズを彷彿とさせるものです。巻き戻しクランクを思わせるボタンなど、往年のファンをニヤリとさせるフォルムですよね。

E-M5とは随分とボタン配置が変わっており、主な操作系は右側に集中しました。このあたりのインターフェイスの変化は、一眼レフに慣れている方なら嬉しいものでしょう。指が場所を覚え、確認しなくても手触りだけで操作できるようになっていく。プロの道具とはそういうものでなければいけません。E-M5に比べると一層実践的で実用的になった配置に、このカメラの目指すもの・使われるシーンや撮影者の姿が象徴されているように思います。

 

フォーサーズとマイクロフォーサーズを統合するモデルとなる本機には、像面位相差AFが搭載され、コントラストAFとハイブリッドで使えるようになりました。要するに「フォーサーズ規格のレンズを実用的に使えるようになった」ということです。今回は両規格の標準ズームレンズを使って作例撮影を行ってきましたが、フォーカスの速度なども申し分のない印象でした。フォーサーズ規格には魅力的なハイグレードレンズがあり、こういったレンズ資産を活用できるのは嬉しい限りですよね。少し大きなレンズを使うなら、いっそバッテリーホルダーをつけてしまうとバランスが良いでしょう。外見もフラッグシップ機らしくなり、やる気と撮る気の奮い立つ魅惑のオプションです。

EVFはとにかく大きくなり、見えが良くなりました。センサーサイズに囚われず視野を広げられることや、ファインダー内の情報表示切り替え、露出の確認、そしてAFエリアの拡大など、EVFだからこそ得られるメリットは使ってみればわかります。特にAFエリアを拡大するスーパースポットAFは、ピントの追い込みなどに大変重宝する機能。こういった機能に慣れてくると、むしろEVFが撮影に欠かせなくなるはずです。

EVF・背面液晶共に解像度が上がりました。ファインダーが良く見えるということは、撮影を心地よく・確かなものにする大事な要素です。EVFについても明るいシーンや暗いシーンでより自然に表示する機能が加わり、撮影時に違和感を感じるシーンは減りました。

その高画質化は、スペックだけでは伝わりにくい部分でしょう。画像処理エンジンが新しくなったとか名前がどうだとか言われても、ユーザにはよくわかりませんよね。レンズに合わせて撮影画像に最適なチューニングをしてくれる、というイメージを持っていただければよいと思いますが、今回画期的なのはレンズを絞った際にもシャープな画が得られること。F8、F11と絞っていくにつれて描写が甘くなってくる光学上の問題に対し、最適なシャープネスをかけて解像感高い画を生み出します。実際撮ってみると、その違いは顕著に感じられました。

望遠や近接撮影で感じるのは手ぶれ補正の威力。ボディー側に搭載される5軸の手ぶれ補正はシャッター半押しなどで有効になり、ライブビュー自体を安定化させます。シャッター速度にして4段分ということですから、頼もしい機能ですよね。実際写真のクオリティを下げる一番の要因が手ぶれですから、ボディがそれを補ってくれるのならそれだけで写真がうまく撮れる、ということになります。

元々画には定評のあったOM-D、基本的な画の仕上がりはE-M5と変わるところはありません。ハイライトの処理などトーンの繋がりが良くなっている印象もありますが、このあたりはソフトウェア的な部分でしょうか。いずれにしても安心して使える画質であることは間違いありません。

大きくなったとはいえコンパクトなOM-D、日常を撮影するのにもぴったりです。トレンドとでも言いましょうか、ワイヤレスでの画像転送機能も備えているので、スマートフォンへ送ってすぐにシェア、なんて使い方もできます。一緒に出かけた方にそのままお渡ししてしまうのもいいでしょう。こういった光量の下で、質感を伴った撮影。スマートフォンに真似できるものではありません。

階調、そして解像感。フォーマットの大きさがアドバンテージを持つ部分ですが、マイクロフォーサーズもこれだけの写りを見せてくれます。フルサイズのレンズをマウントすればAPS-Cやフォーサーズの画角は狭く感じられたものですが、専用設計されたレンズでスタートするなら、もはやフォーマットサイズはあまり気にしなくてもよいのかもしれません。

オリンパスブルーは健在。コダックのフィルムを使っていた方なら、きっと胸に響く色のはずです。

手のひらに収まる凝縮感。マイクロフォーサーズフラッグシップ、堂々の登場

大きく見やすくなったEVF、ホールディングしやすく操作性の向上したボディ。ファインダーを覗く目から、操作する手から直接感じるインターフェイスの向上が、E-M1の第一の魅力です。写真を撮るという行為のやりやすさや手応えは明確で、この点だけにおいてもE-M1を選択する意義があるでしょう。そしてメーカー自身が「フラッグシップ」と呼ぶからには、グレードの高いレンズが今後マイクロフォーサーズマウントに用意されていくことの証でもあります。今回キット販売される M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO はその先駆けとなるレンズ。マイクロフォーサーズ規格でシステムを構築していくことを最も後押ししてくれるのは、そのようなメーカーの姿勢に他なりません。フォーサーズ規格の資産が有効活用できるのもポイントで、例えば単焦点レンズに劣らぬ描写を持つF2通しのズームレンズ ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD などは、少々重くても本機で使ってみたい1本。フォーサーズ/マイクロフォーサーズ規格は、気がつけば本当に充実した世界になってきました。

E-M5と併売になることで、OM-Dにも複数のラインナップが生まれるでしょう。コンパクトでソリッドなスタイルをお好みの方にはE-M5がお似合いでしょうし、PENにEVFを外付けするような使い方もあります。オリンパスのシステムには写真との付き合い方・ライフスタイルに合わせた選択肢があり、その頂点にE-M1が登場したということなのです。そして本気の道具を手にしたい方にとって、このボディを選ばないネガティブな理由も見つかりません。

歓迎しましょう。フォーサーズとマイクロフォーサーズを統合するこのボディの誕生を。
そしてその真価を、ぜひ手にして確かめてください。マイクロフォーサーズ規格をさらなる発展に導くシンボルが、このE-M1なのです。

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E-M1と共にリリースされた開放F2.8の高性能標準ズームとのキット。本機の真価を味わうには、やはりこのセットになるでしょう。迷わず選んでください。これがE-M1です。

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ボディだけアップグレードしたい方はこちらをどうぞ。ボディキャップレンズが付いてきますから、気軽な撮影にもオススメです。

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このボディからマイクロフォーサーズをスタートするなら、標準ズームレンズとのキットも良いでしょう。お求めやすく、十分な性能を持っています。

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本気で使うなら、ぜひ予備バッテリーのご用意を。鞄に入れたスペアバッテリーが、心のゆとりを呼ぶのです。

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このホルダーを装着してバッテリーを2つ挿すことで、駆動時間が向上します。縦位置のホールディングが良くなるのもポイント。フラッグシップらしいルックスになる、おすすめのアクセサリです。

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45mmの耐圧水深仕様を誇るハウジング。最高の水中撮影環境が手に入ります。対応するレンズが限られますので、ご確認ください。

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