Tokina AT-X 124 PRO DX II 12-24mm F4 (IF) ASPHERICAL

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

フルサイズに換算すれば、約18～36mm相当の画角となる本レンズ。前モデルの使い勝手の良い画角域はそのままに、描写性能を改善、さらにコストパフォーマンスが抜群に良い、と良いこと尽くめ。APS-C専用でこの画角域のレンズをお捜しなら、まずは候補に挙げられるべきでしょう。広角ズームにありがちな歪みもほとんど見受けられず、またハイライトからシャドウまでの均一な描写や十分な解像力など、どこに持ち出しても応えてくれるレンズです。前モデルに比べ、レンズを光源に向けたときのフレアやゴーストの発生が抑えられているのは、改善されたマルチコーティングの賜物。同社のレンズに搭載されているワンタッチフォーカスクラッチ機構と最短30cmという撮影距離を生かせば、グッと被写体に寄った撮影も楽しめます。スナップの領域からダイナミックな表現まで、オールマイティにこなしてくれる一本です。

( Photography : M.Ito / Text : Y.Moriki )

足元の泡の粒から、遠くの波の飛沫まで良好に再現。波が退いた後に映り込んだ雲が、目の前に広がる空と海の景色をより引き立ててくれています。

高架下に描かれた光と影のワンシーン。ワイド端の画角を生かし、遠近感をより強調するフレーミングに。全体の明暗のバランスもよく、さらに高架が受けている光の反射もなだらかに描写されています。

テレ端、開放でボケを生かすことで、柔らかい光の中にイルミネーションが浮き立つ様に描かれました。