PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR Di II LD Aspherical [IF] MACRO Model A14

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

一本で27mmから300mm相当を抑えられて、どうしても暗くなる開放F値によって落ちるシャッター速度を昨今のデジタルカメラの高感度特性の良さで補い、おまけに、この高倍率である程度寄った撮影も可能、さらにリーズナブルというなかなか使いでのある1本。当然、単焦点のような明るさや凄みを感じるような描写は期待できないのですが、結局のところ「折り合いがつくか否か」といったところでしょう。デジタル時代になってレンズに求められる性能は高まる一方で、メーカー側もギミックてんこ盛りだからといって画質をトレードオフにできないのです。したがって「悪かろうハズが無い」と決めに掛かってこのレンズをチョイスする。正解だと思います。ボディ1台に、このレンズ1本を鞄に突っ込み、ブンブンに振り回して手当たり次第にシャッターを切る。さて「画の方は折り合いがつくのか」。このあたりをお伝えしたいと思います。

( Photography : S.Zets / Text : K )

開放での撮影では、目が痛くなるような切れ味は感じられません。どちらかというと、球面収差も少し見受けられる柔らかな写り。むしろ昨今のデジタルカメラの解像力向上は著しいものがあり、フイルム時代から撮影を楽しんでいる方にとって、少々写りすぎるという声もよく聞きます。そんなカメラにマウントすると、実に丸みのある描写で、よい塩梅ではないでしょうか。ゴルフじゃありませんが、写真は結局アガリがナンボ、といえなくはありません。このあたりのお話に「うんうん」と頷かれる方は、いいチョイスだと思います。色のりはわりと盛りのよい印象で、好みの方にはおすすめできるレンズですね。

カリカリと描き込んだような画を求められるような被写体ではなく、人の営みをフレームするような画にマッチするレンズ。かといって「緩い」というわけではありません。フォーカス面は必要十分なシャープさを感じます。背景のデフォーカス部分に球面収差を感じますが、これを味と捉えるか、性能至上主義で許せぬと感じるか。筆者はこれも個性、絵筆の一つとして楽しめればよいな、と感じます。

ロープを渡す男性の腕に、このレンズの個性がよく出ていると思います。最初の1本にチョイスされそうなレンズでもありますが、そこそこに撮り込んでいる方々がこのレンズを手にするとき、シーンに出会うことがまず第一といった旅スナップを想定されるのではないかと思うのです。被写体が絞り込めないため、できる限り画角に制約がないほうが望ましい…と。ボケ味にも丸みを感じますし、必要十分なシャープさ。そして柔らかな雰囲気。なかなかよいチョイスだと感じますが、いかがでしょうか。

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新品のうちにプロテクターをつけておけば、傷を気にせず使えます。

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