PHOTO YODOBASHI
ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン
Nikon AF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED
[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ
開放F値がF4通し、APS-Cサイズセンサー搭載機専用の超広角ズームレンズです。35mm判フルサイズ換算で18mm-36mm相当となるため、ワイド端では超広角独特の伸びやかな画を楽しむことができます。超広角で気になることの多い歪曲等もよく抑えられており、開放から大変シャープな描写を見せてくれるとあって、全方位にソツの無いレンズと言っていいでしょう。サイズもコンパクトにまとまっており、思いのほか取り回しもよいので、標準レンズの感覚で街撮りスナップに連れ出すのにもいいですね。
( Photography : M.Ito / Text : KIMURAX )
まずはワイド端で。床や椅子のシャドー部分を見てもわかるように、この階調表現はさすがです。開放での撮影ですが、ピントピークのシャープさは頼もしい限り。超広角レンズですから歪曲なども多少はありますが、うまく補正されている印象で、レンズの味として捉えると面白いと思います。
テレ端、開放にて。球のマットな質感が忠実に再現されており、シャドー部は潰れることなく隅々まで解像しています。これなら夜景でも、いい雰囲気の画が期待できそうです。ちなみに左下の白い天井部分は、元々形状がラウンドしたものです。念のため。
太陽をギリギリ外したものの、コントラストの極めて強い状況ですが、芝の様子を自然に捉えています。ガラスの艶感もよく出ており、全体的にヌケのよい立体的な印象です。
ローアングルからワイド端で捉えると、ちょっと面白い画に。シャープな描写は、橋脇の垂れ染みの濃淡までも生々しく表現。橋の下から覗いた夕暮れ前の空は、色調豊かに再現されています。
テレ端が36mm相当と、普段使いに使いやすい1本。広角寄りのスナップシューターに、必携です。
前玉しっかり保護しましょう。