PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Nikon Ai AF Nikkor 24mm f/2.8D

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

24mmは最近の標準ズームレンズのワイド端に相当する画角となります。24mmの画角は広角にしては比較的振り回して撮影しても、パースペクティブ等があまり気にならないので、大胆に振り回して撮影すると楽しいレンズです。パースがつかないといっても24mmですから、それなりにはつきます。しかし21mmや20mmほどはつかずに、広角レンズ独特の伸びやかさが楽しめて、極端に水平垂直に気を遣う必要も無いということです。リリースされてから10年ほどになる本レンズですが、コントラスト、色乗り共に良好で、青空を入れた風景撮影では、空の色合いを大変美しく出してくれます。正直、解像感はあまり高くはありませんが、カリカリにならない柔らかさのある画質に、ふと撮影者の眼差しを感じてしまいました。コンパ クトなレンズですので、風景やスナップ撮影にと、いつも連れて歩きたくなる1本です。

( Photography : Y.Moriki / Text : KIMURAX & K )

おぼつかない足取りで進む中、横からの突風にたじろぐ少女。少々心配しましたが、どうも水面の感触を愉しんでいるようでした。そのままレリーズ。20mmの画角は、現場の模様をそのまま持ち帰ることができるだけでなく、撮影者の「おっとっと…」という心持ちまで一緒に写してくれそうです。

冷たい空からの弱い日差しが描く石畳の陰影を捉えようと、下を覗き込む途中でした。スナップ撮影を愉しむ皆さんにも同じような経験があると思うのですが、面白いエキストラの登場です。瞬間「ちょっと甘いな・・・」とコンポジションが気にかかりましたが、シャッタータイミング優先。この瞬間に何の意味があるのかと問われれば、特に意味はありません。自分だけが写真っていいなと思える瞬間です。

ピントが甘いですね。でも超広角ならではの"甘さ"で、結果オーライ。コンパクトでハンドリングの良さを活かして振り回す楽しさがあります。じっと狙うのではなく、気の向くままに瞳が向かうがままに。自分が見たそのままの風景が捉えられるという感じでしょうか。微妙に落ちた周辺が佳い雰囲気です。

波打ち際に佇む男性。何を想うのかはわかりませんが、日の入り、奥に富士山、手前に岩、ワンポイントに松の木。撮影者は時に呆れるほど徹底した傍観者であり、利己主義者でもあります。いや、利己主義者ですよね。傍観か執着かはともかく、無の心で身体が突き動かされると嬉しいなと思うのですが。そんな話はともかく、超広角はたいていその広さを持て余してしまうのですが、ズドン!とハマるときがあります。これ1本手にして外に繰り出せば、挑み甲斐のある撮り歩きの日になりますね。

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こんなレンズをつけて出かければ、ファインダーの中は伸びやか・足取りも軽やかなスナップ日和に。

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前玉の保護を考えれば、新品のうちから着けておくのが正解。

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