CASIO EXILIM EX-FC400S GOLF Model

ゴルフというスポーツが難しいのは、自分がどのようなスイングをしているか、認識しにくい点にあります。うまく打てたと思えば次の球を失敗したり、かと思えば会心の一発が出たり。自分では理由がわからないから、簡単には改善していくことができません。だからこそレッスンに通って第三者に見てもらうことが意味を持つわけですが、いつもコーチに見てもらえるような環境は敷居の高いものですよね。そんなゴルファーのかゆいところに手が届くカメラを用意しているのが、カシオ エクシリムシリーズ。自らスイングチェックができるようにハイスピード(すなわちスロー再生可能な)動画を撮影でき、チェック用のラインを表示させながら再生・確認ができます。EX-FC400SはEX-ZR1100をベースとしたゴルフ用デジカメの最新モデルとなり、ライ角や前傾角の角度表示/TV画面への表示/2画面同時再生の拡大表示/インパクトのスーパースロー撮影など、ソフトウェア機能がグレードアップしました。この一台が練習の質を高め、ゴルフの上達に一役買ってくれることは間違いありません。こっそり練習して上手くなりたいゴルファーの皆さんに、おすすめの1台なのです。

( 写真:Z II, 4 Beats, 48 / 文:48 )

要するにこういう使いかたですね。ポジションをセットしたら、撮影をスタートして何発か打ち、イメージ通りに打てたとき・失敗したときのスイングの違いをチェックできます。赤青緑のラインのセットや再生・コマ送りなど操作には少し慣れが必要ですが、今回のレビューに協力してくれた方は30分も練習しているうちにすぐに使いこなしてしまいました。最初は「おお〜」と感動したものの、すぐに「トップの位置が・・・」だとか「フォローが・・・」だとか、カメラの機能よりもスイングチェックに夢中に。製品の狙い通りだと感じた瞬間です。ライ角や前傾角が数値で表示されるようになり、フォームの変化を客観的に理解できるようになったのは本モデルのうれしいポイントです。

TV画面への出力も楽しい機能。スクール等での利用はもちろんのこと、練習やゴルフ場で撮影しておいて皆でワイワイと眺めることができます。2つの動画を同時に再生する機能がよくできており、比較したい動画を選んでそれぞれ一致させるポイントを指定すればスイング比較が一目瞭然。例えばインパクトの瞬間を一致させて再生すれば、どちらかが先にテークバックをはじめてスイングテンポの速いほうがそこに追いついていく、そんな再生になるわけです。ご覧のようにカメラ本体に用意された石川遼選手のスイング動画と比較することもできますし、練習の前と後でご自分のスイングを比較するのも良いでしょう。

練習場での動画撮影がメインであると思いますが、本分はきちんとカメラです。コンパクトカメラのなかでも、ハイスピードに強いモデルとお考えいただいて間違いないでしょう。ゴルフスイングを連射で撮影すれば、こんな具合になります。条件やセッティングによって変わりますが、最高30枚/秒という連射性能は、並のカメラには真似できません。シャッターチャンスを逃さず、一瞬を捉える。そんな使いかたにぴったりのカメラだと思います。

 

ゴルフ場で見つけた秋の風景をワンショット。こういったシーンに大きなカメラは持ち出せませんから、ポケットにも収まるFC400Sは重宝します。

コンパクトカメラはボケを楽しむカメラではありませんが、被写体にぐっと近寄ればこんな表現も可能です。

テレ端が35mm判換算300mmと、かなりの高倍率ズームレンズを搭載しています。メインのカメラをお持ちの方でも、サブ機として鞄に入れておくという使いかたもいいかもしれませんね。こういった望遠域はレンズがなければ撮れませんし、携帯電話のカメラなどではさすがに無理のある世界です。

 

いつもの練習が濃密になる、ゴルファー必携のコンパクトカメラ。

用途やユーザを特化しているという点で他のデジタルカメラとは一線を画した製品ですが、それゆえに「購入するべき理由」が明確な1台でもあります。ゴルフが上手くなりたい方、なぜ上手くできないのか自分では理解ができない方、このカメラを使ってご自身のスイングを見ることから始めましょう。ゴルフ練習での使いかたを想定した機能が色々とついており、従来ムービーカメラでセルフチェックを行っていた人にとっても有用なモデルであると思います。

実際に使ってみたうえでの注意点も上げておきましょう。液晶画面がスタンドの役割も果たしておりカメラ単体で自立させることができますが、決して大きな脚ではなく、やわらかい絨毯の上・縦位置などでは倒れてしまうケースがありました。視点も限られますから、練習の際にはやはり小さな三脚を用意しておくことをおすすめいたします。また夜の練習場では光量が不足するため、240fps(秒間240コマ)では暗い映像になってしまいました。夜の練習では半分のコマ数である120fpsでの撮影というのが現実的です。スイングチェックの観点からは特に問題ありませんが、同時再生では同じフレームレートで撮影しておく必要がありますのでご注意を。インパクトの瞬間の撮影など、これまでムービーカメラでもできなかった芸当は日中の練習でお楽しみいただくのがよいでしょう。

毎回コーチに見てもらうことを考えれば、決して高い投資ではないはずです。ぜひ手にして、練習に連れて行ってください。
次のラウンドがすばらしい結果となりますように!

( 2014.02.10 )

Loading..

Loading..

ゴルファーの「これが欲しい」をカタチにしたデジタルカメラ。練習する意欲を起こすためにも、いかがでしょうか。

価格:Loading..(税込)

Loading..Loading..)

定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..

Loading..

Loading..

Loading..

ラウンドにも連れだしますか? 液晶保護シートはお早めに。

価格:Loading..(税込)

Loading..Loading..)

定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..

Loading..

Loading..

Loading..

ムービー撮影なので、容量は大きな物がおすすめ。価格とのバランスも優れた、このあたりはいかがでしょうか。

価格:Loading..(税込)

Loading..Loading..)

定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..

Loading..

Loading..

Loading..

重いカメラには向かないコンパクト三脚ですが、FC400Sなら問題なし。ひとつのハンドルで操作できる簡便さも魅力です。

価格:Loading..(税込)

Loading..Loading..)

定価:Loading.. | 販売開始日:Loading..

Loading..