PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

TAMRON AF28-300mm F/3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical [IF] MACRO Model A20

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

高倍率ズームというと色眼鏡で見る方が多いかもしれません。それは高価な硝材をドンと積んだ、素晴らしい単焦点レンズみたいな写りでは無いかもしれません。しかし、光景とは絶え間なく流れていくもので、その瞬間に追随し切り取ることができることこそが最も大切です。眼鏡を外して撮影に出かけてみてください。被写体を捉えて放さない高倍率の魅力はなかなかのものですよ。さて、タムロンの本レンズは手ブレ補正機構が搭載されて、さらに魅力アップ。これがかなり止まるのに驚きです。これ1本で28-300mmという、おおよそのシーンを捉えることができて、かつテレ端・手持ちで厳しい条件でもガンガンに画が止まる。これは痛快です。いま何のレンズがついているのかなんて完全に意識の外。あらゆるシーンを追いかけられるので、とにかく楽しいのです。そんな楽しさが伝わればいいなと、撮影してきたカットをご覧ください。

( Photography : A.Inden / Text : K )

遠足かな? 言われることの意味が何となくわかって、ちゃんとはわからない年頃。何処に行くんだろう、どんなところなんだろう、何が始まるんだろう。そんな雰囲気をグッとズームして切り取ってみました。ボケ味が少し二線傾向ですが、エッジが立つような種のものではなく、丸みのある柔らかいボケ味です。

開放での撮影ですが、ピントピーク部分は十分なシャープさ。300mmもあると、ついいろんな光景を引き寄せてはレリーズし…本当に楽しいです。

広角側で1段程度絞っての撮影。周辺まで十二分にシャープです。黎明期の高倍率ズームは確かに描写が今ひとつだったのですが、撮ってすぐ確かめられるデジタル時代。フイルムのように撮って寝かしてなんてラグが無い分、メーカーの力の入れ具合も知らず知らず違って当然。つまり、描写力も底上げされているということですね。

食事を終えて、席から構えられるアングルで何気なく1枚。前後のボケ味はスムースで美しいですね。ピントピークは尖った感は無いのですが、丸く厚みのあるピント。これはこれで佳いのではないでしょうか。

テレ端300mmを擁するレンズとは思えない、50mm標準あたりの雰囲気の画。それもそのはず、その付近での撮影でした。このあらゆるシーンに対応するフレキシビリティこそが本レンズの最大の魅力。1本あると、他のレンズを死蔵させてしまう!?

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単焦点と高倍率ズーム、両方を鞄に入れておくというのはどうでしょう。単焦点の不自由さ、高倍率ズームの自由さ。不自由さを知って自由さのありがたさがわかり、自由というものをもっと知るために、不自由という足枷をはめる。趣味ですから、こんな効率とは無縁の楽しみ方もまた一興。

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どうしても構成枚数が多くなりがちな高倍率ズームには、フィルターにも気を遣って、ちょっといいものを。

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