SIGMA 8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

写真を撮るというよりも、まるで缶バッジを作るのか、アップリケを作るのか、そんないつもの撮影からちょっと違う世界が覗ける円周魚眼。いろいろ想像を巡らせてからイメージを切り取るという確信犯的撮影は当然ありですが、あまり深くは考えずにいろいろな所にレンズを向けつつファインダーの像で探るというのもひとつの手。なにせこんなにアーティスティックなレンズですから。想いもよらなかったまん丸の世界で、改めて気付かせてくれることも。開放F値も明るく、絞り開放から実にシャープな描写を見せてくれますから、大真面目に遊べる1本です。一筋縄ではいかないこの世界に、是非どっぷりつかってみてください。

( Photography : A.Inden / Text : KIMURAX )

最短撮影距離は135mmとこんな感じです。ファインダーを覗きながら夢中で動いているうちに、前玉をぶつけたりしないようにくれぐれも気を付けてください。

自分が平坦だと思って立っているこの場所もでっかい地球の一部。ファインダー越しのチューリップ畑がきれいな球形を描くように現れた途端、そうかホントは丸いトコロに立っているんだ、と当たり前すぎてつい忘れていたことに気付かされました。どうです180度のグルリ。とにかく広いですから、自分の足元が写り込んでしまうというハプニングもよくあります。

上の作例と同じポイントからレンズを前方に向けていくと平らに。アングルを変えるだけで別世界が、ぬぅっと現れます。

APS-Cサイズで撮影すると四隅がケラレたようになりますが、ちょうど隅にくる円周部分がアンダートーンになるとうまくハマりますよね。ローキーにして正解でした。対角魚眼でも真似できない歪曲ですから、是非とも作画に活かしたいところです。