SIGMA APO 500mm F4.5 EX DG HSM

[ズーム] 広角 | 標準 | 望遠 | 高倍率  
[単焦点] 広角 | 標準 | 望遠 | マクロ

500mm単焦点は、スポーツや野鳥撮影等の"標準レンズ"とされることが多い焦点距離。大変高価なレンズとなってしまうのですが、本レンズはその中でも抜群のリーズナブルさ。手ブレ補正機構は搭載されていないため、しっかりと撮影することを求められますが、スポーツ撮影なら一脚を用いることも多いでしょうし、野鳥撮影なら三脚を使用される方が多いと思われます。大変繊細な画を結ぶ印象で、立体感に富んだ描写。歪曲収差なども良好に補正され、レンズとしての基本性能は高いと感じます。開放から必要十分なシャープさを誇りますが、F8あたりまで絞り込むとさらに別物のレンズのように画は切れてくる印象です。

( Photography : A.Inden / Text : K )

500mmとなると圧縮効果が顕著となってきます。いわゆる「線の細い」描写で、先の尖った鉛筆で書き込むような、そんな描写特性です。風景撮影などで使っても面白いと思います。

ロケ隊にカワセミなんかの撮影をと思うのですが、何かの番組で特集されそうな職人技（？）オンパレードの世界で、我々が付け焼き刃で撮っても…。というわけで、山下公園での撮影で何とぞお許しください。若干絞っていますが、いかがでしょうか。

線の細さが際立つ１カット。大変素直な線を描いてくれます。立体感も感じられます。解像力の高いカメラと組み合わせると、このレンズの違った使い道を感じさせます。