PHOTO YODOBASHI

ヨドバシカメラ公式オンライン写真マガジン

Canon PowerShot G1 X Mark II / SHOOTING REPORT

G1 Xの登場から2年。1.5型CMOSセンサーや画像処理エンジンを刷新したG1 X Mark IIがデビューしました。光学ファインダーを廃したことにより、ボディの高さが抑えられ携帯性はより良好に。ハイエンドモデルとしてのコンセプトをキープしつつも、フォルムから中身まで、入念に手を入れてれきたという印象。早速試してみたところ、起動の速さはもとより、AFも素早くビシッと被写体を捉える確度も上がり、コンパクトデジカメとしての使い勝手が向上しました。ズームも28mmスタートだった4倍から、24mmスタートの5倍へと拡大。ワイド側も手厚くなったことで、表現の幅が広がったことは喜ばしいことです。画的には、画素数を1310万画素に抑えてきたものの解像感はしっかり。むしろ階調の豊富さに、力点をもってきたという意思を読み取ることができます。そのあたりも含め、作例カットをご覧いただきながら新しくなった写りを確かめていきましょう。

( Photography : Z II / Text : KIMURAX )

最短撮影距離はワイド側で5cmでのマクロ撮影ができるようになりました。よくよく見ると、密集したしべの周辺が小さな花状に可愛らしく咲いていたので、そこをフォーカス。背面のチルト式タッチパネル液晶画面をタッチするだけでフォーカスポイントを指定できますし、シャッターボタン半押し中にフォーカスリングでピントを追い込むことも可能です。どこにピントを置くのか。特に接写での画作りにおいては、印象を大きく左右するファクターですので、スムーズにハンドリングできるのはありがたいことです。アウトフォーカスした上の花びらの柔らかなボケ味も手伝い、緻密な描き込みと同時に可憐な雰囲気を添えることができました。

ぷるんと隆起したものや、べたっと生地にまとわり付く、表情豊かな水滴の様子を巧く捉えています。発色も安定感を感じますね。派手すぎず、抑えすぎてもいない。見たままの印象をきちんと再現してくれています。

テレ端120mmにて。ISO1600まで感度アップしていますが、ノイズをまったくといっていいほど感じさせない描写。冠周りにきらめく装飾部の艶感までもしっかりと表現されているではありませんか。つや消しの塗りの質感もしっかり。実際の雰囲気そのままの、見事な立体感です。これだけのディテール表現を高感度でやってのけるのは圧巻です。

テレ端にてボケ味チェック。悪目立ちするような輪郭も出ることなく、前後も共になめらかですよね。1.5型センサーの懐の深さとでも申しましょうか。デジタル一眼に迫る、頼もしい描写です。



AM7:00。なんとも形容しがたい淡い空の色ですが、スコンと抜けてしまうようなこともなく、確かな階調で描ききってくれました。ハイライトはもちろんこと、シャドーまで実にバランスよくまとめています。


前モデルから最適化を進め、トレンドもカバーした骨太な意欲作

1.5型のセンサーは、マイクロフォーサーズとAPS-Cの間ぐらいのサイズ。コンパクトデジカメというボディサイズとの兼ね合いからも、必要にして十分な面積を有していると思います。冒頭でも触れたように、前モデルより若干画素数を抑えてきたわけですが、画素ピッチに余裕があるためか階調表現にゆとりが感じられました。高品質な画を求めれば、センサーサイズの大型化と高画素数化という流れが単純に思いつくわけですが、さにあらず。センサーサイズと画素数のバランスこそが大切なのだと言わんばかりの上々の仕上がり。もちろん、巧みな画像処理でしっかりアシストしているのですが。高コントラストなシーンでもハイライト、シャドー共に粘って階調豊かに描写するあたり、デジタル一眼の描写となんら遜色ありません。しかも、高感度撮影での上がりのよさには感心しきり。ISO1600でもエッジがきちんと立っているのですから大したものです。総じて画作りに関しては、ハイエンドモデルらしい隙の無いアウトプットで楽しませてくれました。タッチパネル液晶は上180°下45°のチルトが可能となり、撮影アングルの自由度がアップ。水平方向とあおり方向の2軸を表示する水準器も備えているので、手を伸ばしての撮影の際にもラフにならず、きちっと収めることができます。Wi-FiやNFCといった通信機能も搭載され、高画質という武器にあぐらをかかずに、コンパクトデジカメとしてトレンドとなっている利便性も盛り込んできた骨太な意欲作です。

( 2014.03.27 )

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1.5型もの大型センサーを採用したPowerShot G1 Xシリーズが大きくバージョンアップ。精悍な外観と一眼レフにも迫る写りをコンパクトなボディに凝縮しました。

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光学ファインダーの代わりに電子ビューファインダーを。一度慣れると手放せなくなります。

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この際フードも着けて、一段と画質アップを!

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フィルターも装着できるなんて、やはり一眼並みです。

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手とカメラの一体感がより強固なものに。

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本革を使用しております。持ち歩きも贅沢に。

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なんと40m防水。水中でも綺麗な写真が撮れるんです、どんどん潜りましょう。

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付けてしまったキズを見て、気持ちが凹む前に。

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