XF Lenses: 14mm F2.8 | 18mm F2 | 23mm F1.4 | 23mm F2 | 35mm F1.4 | 35mm F2 | 56mm F1.2 | 56mm F1.2 APD
60mm F2.4 | 90mm F2 | 16-55mm | 18-55mm | 18-135mm | 50-140mm | 55-200mm | 100-400mm

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/90, F1.2, ISO 400, Photo by T.Nakanishi

XF56mmF1.2 R APD

FUJIFILMが究極のポートレートレンズを作るというコンセプトで送り出した「XF56mmF1.2 R」。その描写性能の高さは以前にPYのレビューでもお届けしたとおり。35mm判換算で85mm相当の画角に加えて、開放F1.2という明るさは、アウトフォーカス部に大きなボケが得られるため、まさにポートレートに最適なレンズと言えるものでした。本レンズは、そのレンズをベースにアポダイゼーション(APD)フィルターを新たに搭載したモデルになります。ボケを美しく、滑らかにするというAPDフィルター。もともとポートレートレンズとして十分なボケ味を有していた「XF56mmF1.2 R」に加えて、さらに拘り抜いたAPDモデルを出してくるというFUJIFILMの心意気。はたしてその効果はどれほどなのか、APDフィルターの成果が最も出るという開放の作例をたっぷりと取り揃えました。どうぞご覧ください。

( 写真 / 文:T.Nakanishi )

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/220, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

ピントは面で合う、ということを意識しつつ、フォーカスリングを動かしてみます。ボケの美しいレンズって、この操作そのものが無性に楽しかったりしますよね。そして一番「いいなあ」と思ったところでレリーズ。その写りのほどはというと、ピントピークの色鉛筆は見事にシャープに描きつつ、一本ズレるとすでに滑らかにボケ始めています。後ろにあるコップなんて、なんとか形がわかる程度まで美しくボケてくれました。

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/220, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

フォーカス部とアウトフォーカス部との差がはっきりしているのも好印象。今回のテストではほとんどのシーンを開放で撮影しましたが、合焦しているところはまさにジャスピン。そんなキレ味の鋭さはボケを硬くするかも、と心配していましたが、まったく問題ありませんでした。これこそがAPDフィルターの効果なのでしょう。

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/340, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

美しく滑らかなボケは、画の雰囲気づくりに大きく役立ちます。古びた洋館の重厚な空気感までも写し込んでいるかのようです。

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/1600, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/280, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/400, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/3800, F2.8, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

開放での作例ばかりお届けしてしまいましたので、少しは絞った画もお見せしなければいけませんね。美しいボケを生むAPDフィルターですが、絞り込むほどにその効果は薄れていき、F5.6ではAPD無しのレンズと同等の描写になります。開放でもジャスピンでキレキレだったピント面が、絞ることで前後に厚みを増していく。そんなイメージでしょうか。

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/3500, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

FUJIFILM X-E2, XF56mmF1.2 R APD, 1/2900, F1.2, ISO 200, Photo by T.Nakanishi

とにかく気持ちよくボケるので、今回の撮影はほぼ開放絞りで撮ってしまいました。この作例なんて、APDフィルターの効果がハッキリと感じ取れるシチュエーションではありませんが、全開にしています。開放絞りでの撮影は、ボケが美しくなる反面キレ味が損なわれてしまうレンズがあるのも事実。その点、このレンズのように安心して絞りを開けることができるって、本当に有り難いのです。

PHOTO YODOBASHI

十二分に美しいボケが得られていた「XF56mmF1.2 R」では満足せず、さらなる美を追求すべく搭載されたAPDフィルター。その効果のほどは作例をご覧いただいたとおり、確かに美しいものでした。ただ、実際の差はどれほどかと言われてみれば、両レンズともに美しいボケであることは間違いなく、同条件で撮り比べて初めてその差がわかるレベルでしょう。しかしながら、そんな僅かな差であったとしても、「少しでも美しい描写を得られるレンズを世に出すことに価値がある」と判断されたメーカーに拍手を送りたいと思います。究極のポートレートレンズを作ろう、というメーカーの想いは十分に果たせており、あとは我々撮り手にバトンが渡されました。この美しいボケをどう表現に活かすかを試されているようで、そこがまた楽しみなレンズなのであります。

( 2015.08.19 )




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極限までボケの美しさを追求して生まれた本レンズ。ベースとなったレンズも相当に美しいボケのレンズです。でもその差に価値を見いだせる方にはこちらを使っていただきたい。フジフイルムが用意してくれた選択肢です。

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保護フィルターも光学系のひとつになります。ハイスペックレンズに相応しい、Super EBCコーティングのフィルター。贅沢な1枚です。

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